多汗症ボトックス治療は、ワキの汗を注射のみで抑える治療法です。汗は気になるけど切開手術には抵抗があるという方には傷跡の心配がありませんので最適な治療です。ボトックスが効いている間は、運動・緊張・気温など汗が出やすい状況でも気になる汗をピタッと止めてサラっと快適に過ごせます。汗をかくことへの不安を解消でき生活が変わる程の大きな変化です。汗を気にして洋服を選ぶ必要もなくなります。持続期間は、個人差はありますが、ボトックスを注入して半年程度持続します。
脇ボトックス
ワキの汗を注射のみで抑える治療法
こんな方におすすめ
- メスを使わず多汗症を治療したい
- 制汗剤を良く使用している
- ワキ汗で洋服から汗シミができる
- 腋窩多汗症と診断された方
- 時間をかけずに治療したい
- 脇の臭いが気になる
汗が止まるメカニズムについて
脇ボトックスのメカニズムについて
ボツリヌス毒素の作用:
脇ボトックスの主成分は、ボツリヌス毒素タイプAです。この毒素は、神経終末からアセチルコリンという神経伝達物質の放出を阻害します。
神経伝達の遮断:
アセチルコリンは、通常、神経から汗腺へ信号を伝達し、発汗を促します。ボツリヌス毒素がこの伝達を遮断することで、汗腺への刺激が減少します。
汗腺への作用:
エクリン汗腺(体温調節に関与する主要な汗腺)の活動が抑制されます。これにより、過剰な発汗が抑えられます。
局所的な効果:
注射は皮内または皮下に行われ、効果は注射部位周辺に限定されます。全身への影響は最小限に抑えられます。
可逆的な作用:
ボツリヌス毒素の効果は永続的ではありません。時間とともに神経終末が新しい枝を形成し、徐々に機能を回復します。
段階的な効果発現:
注射後、効果は徐々に現れます。通常1〜2週間で効果が顕著になり、2〜4週間でピークに達します。
汗腺の萎縮:
長期的な使用により、対象となる汗腺が徐々に萎縮する可能性があります。これにより、治療の間隔を延ばせる場合もあります。
他の自律神経機能への影響:
主に汗腺に作用しますが、近接する平滑筋や血管にも影響を与える可能性があります。ただし、これらの影響は一般的に軽微です。
この治療法は、神経系と内分泌系の複雑な相互作用を利用しており、効果的かつ比較的安全な多汗症治療法として確立されています
脇ボトックスの効果
脇ボトックスは、わきの下の多汗症や臭いを抑えるための治療です。
発汗の抑制:
主な効果は過剰な発汗を抑えることです。ボツリヌス毒素が汗腺に作用し、神経伝達を遮断することで発汗が大幅に減少します。
効果の持続期間:
通常、効果は4〜6ヶ月程度持続します。個人差はありますが、半年以上効果が続くこともあります。
臭いの軽減:
発汗が抑えられることで、細菌の繁殖が抑制され、体臭も軽減される傾向があります。
即効性:
注射後、1〜2週間程度で効果が現れ始めます。
日常生活の質の向上:
多汗症に悩む人にとっては、社会生活や対人関係での自信回復につながることがあります。
繰り返しの治療:
効果は永続的ではないため、継続的な治療が必要です。
脇ボトックスは多汗症に悩む方々にとって有効な選択肢の一つとなっています。
メリット・デメリット
●メリット
多汗症の改善:過剰な発汗を大幅に減少させることができます。
体臭の軽減:汗の量が減ることで、体臭も軽減されます。
衣服の汚れ防止:汗じみや黄ばみなどの衣服の汚れを防ぐことができます。
傷口が残らない:注射のみで施術できるため、傷跡を残すことなく治療できます。
効果の持続性:効果は通常3〜6ヶ月程度持続するため、頻繁な処置が不要です。
●デメリット
一時的な痛み:注射時に軽度の痛みを感じる可能性があります。
副作用のリスク:まれに、筋力低下や注射部位の腫れなどの副作用が起こる可能性があります。
コスト:定期的な処置には費用がかかります。
効果の個人差:個人によって効果の程度や持続期間に差があります。
完全な発汗停止ではない:発汗を完全に止めるわけではなく、他の部位での代償性発汗が起こる可能性があります
良くあるご質問
Q1. 脇ボトックスの施術時間はどれくらいですか?
A. 一般的には15~30分程度で完了します。
Q2. 脇ボトックスの副作用はありますか?
A. 一時的な痛みや腫れ、赤みなどがありますが、通常は数日で治まります。
Q3. 施術後、すぐに効果が現れますか?
A. 効果が現れるまでに数日から一週間程度かかることがあります。
Q4. 脇ボトックスの施術前に準備することはありますか?
A. 特に準備は必要ありませんが、施術前にアルコールの摂取は避けるようにしてください。
Q5. 施術後、すぐに日常生活に戻れますか?
A. はい、施術後すぐに通常の生活に戻ることができます。ただし、激しい運動は避けてください。
Q6. 脇ボトックスはどのようにして汗を抑えるのですか?
A. ボトックスは汗腺の神経伝達をブロックすることで、発汗を抑制します。
Q7. 脇ボトックスを受けられない人はいますか?
A. 妊娠中や授乳中の方、ボツリヌス毒素にアレルギーのある方は施術を受けられません。
Q8. 脇ボトックスの施術後に注意することはありますか?
A. 施術後24時間はサウナや熱いお風呂を避ける、脇を強くこすらないなどの注意が必要です。
副作用について
主な副作用
赤みや腫れ: 注射部位に一時的な赤みや腫れが生じることがあります。
内出血: 注射による内出血が起こることがありますが、通常は数日で治まります。
頭痛: 一部の人では頭痛が発生することがあります12。
筋肉痛や倦怠感: 注射後に筋肉痛や倦怠感を感じることがありますが、これも一時的なものです。
稀な副作用:
アレルギー反応: 非常に稀ですが、ボトックスに対するアレルギー反応が起こることがあります。
感染症: 注射部位が感染するリスクがありますが、適切な衛生管理を行うことで防ぐことができます。
対処法
冷却: 赤みや腫れを軽減するために、注射部位を冷やすことが有効です。
休息: 頭痛や倦怠感がある場合は、十分な休息を取ることが大切です。
料金
- ボトックス治療(アラガン)多汗症 両脇
- 54,780円
- ボトックス治療(ミートックス)多汗症 両脇
- 39,600円
価格はすべて税込表記です。
初診料:2,200円、再診料:1,100円
治療内容によっては、薬代・麻酔代が別途必要です。
当院の治療はすべて自由診療です。(保険適応はございません)