多汗症ボトックス治療は、ワキの汗を注射のみで抑える治療法です。汗は気になるけど切開手術には抵抗があるという方には傷跡の心配がありませんので最適な治療です。ボトックスが効いている間は、運動・緊張・気温など汗が出やすい状況でも気になる汗をピタッと止めてサラっと快適に過ごせます。汗をかくことへの不安を解消でき生活が変わる程の大きな変化です。汗を気にして洋服を選ぶ必要もなくなります。持続期間は、個人差はありますが、ボトックスを注入して半年程度持続します。
脇ボトックス
ワキの汗を注射のみで抑える治療法
こんな方におすすめ
- メスを使わず多汗症を治療したい
- 制汗剤を良く使用している
- ワキ汗で洋服から汗シミができる
- 腋窩多汗症と診断された方
- 時間をかけずに治療したい
- 脇の臭いが気になる
脇ボトックスの効果
脇ボトックスの効果
脇ボトックスの効果は、施術後2~3日で徐々に現れ始めます。この初期の効果は、ボトックスが神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑制することによって実現されます。具体的には、エクリン汗腺への神経信号が遮断されることで、発汗が抑えられます。多くの患者がこの効果を実感するのは、施術から数日後であり、特に夏前に施術を受けることで、最も汗をかきやすい時期を快適に過ごすことが可能です。
脇ボトックスの効果は、一般的に4ヶ月から9ヶ月の間持続します。この持続期間は個人差があり、生活習慣や体質によっても影響を受けることがあります。施術を受けた後、効果が薄れてくると再度の施術が必要となりますが、定期的に施術を行うことで、持続的に快適な状態を保つことが可能です。特に、汗をかきやすい季節に合わせて施術を計画することが推奨されます。
脇ボトックスは、エクリン汗腺の働きを抑えることで、過剰な発汗を効果的に抑制します。エクリン汗腺は体温調節に重要な役割を果たしていますが、過剰に働くと不快な汗を引き起こします。ボトックス注射によってこの汗腺の神経信号が遮断されるため、発汗量が大幅に減少します。このメカニズムにより、日常生活における不快感を軽減し、より快適な生活を実現することができます。
脇ボトックスは、汗の分泌を抑えることにより、臭いの軽減にも寄与します。汗自体は無臭ですが、皮膚表面の細菌と混ざることで特有の臭いが発生します。ボトックスによって汗の分泌が減少することで、細菌の繁殖が抑えられ、結果として臭いの発生を防ぐことができます。この効果は、特に夏場や運動後に顕著に現れ、より自信を持って日常生活を送ることが可能になります。
脇ボトックスは、わきの下の多汗症や臭いを抑えるための治療です。
発汗の抑制:
主な効果は過剰な発汗を抑えることです。ボツリヌス毒素が汗腺に作用し、神経伝達を遮断することで発汗が大幅に減少します。
効果の持続期間:
通常、効果は4〜6ヶ月程度持続します。個人差はありますが、半年以上効果が続くこともあります。
臭いの軽減:
発汗が抑えられることで、細菌の繁殖が抑制され、体臭も軽減される傾向があります。
即効性:
注射後、1〜2週間程度で効果が現れ始めます。
日常生活の質の向上:
多汗症に悩む人にとっては、社会生活や対人関係での自信回復につながることがあります。
繰り返しの治療:
効果は永続的ではないため、継続的な治療が必要です。
脇ボトックスは多汗症に悩む方々にとって有効な選択肢の一つとなっています。
汗が止まるメカニズムについて
脇ボトックスのメカニズムについて
ボツリヌス毒素の作用:
脇ボトックスの主成分は、ボツリヌス毒素タイプAです。この毒素は、神経終末からアセチルコリンという神経伝達物質の放出を阻害します。
神経伝達の遮断:
アセチルコリンは、通常、神経から汗腺へ信号を伝達し、発汗を促します。ボツリヌス毒素がこの伝達を遮断することで、汗腺への刺激が減少します。
汗腺への作用:
エクリン汗腺(体温調節に関与する主要な汗腺)の活動が抑制されます。これにより、過剰な発汗が抑えられます。
局所的な効果:
注射は皮内または皮下に行われ、効果は注射部位周辺に限定されます。全身への影響は最小限に抑えられます。
可逆的な作用:
ボツリヌス毒素の効果は永続的ではありません。時間とともに神経終末が新しい枝を形成し、徐々に機能を回復します。
段階的な効果発現:
注射後、効果は徐々に現れます。通常1〜2週間で効果が顕著になり、2〜4週間でピークに達します。
汗腺の萎縮:
長期的な使用により、対象となる汗腺が徐々に萎縮する可能性があります。これにより、治療の間隔を延ばせる場合もあります。
他の自律神経機能への影響:
主に汗腺に作用しますが、近接する平滑筋や血管にも影響を与える可能性があります。ただし、これらの影響は一般的に軽微です。
この治療法は、神経系と内分泌系の複雑な相互作用を利用しており、効果的かつ比較的安全な多汗症治療法として確立されています
持続期間と頻度
脇ボトックスの効果は、通常2~3日後に現れ、持続期間は4ヶ月から9ヶ月と幅広いです。この持続期間は個人差があり、体質や生活習慣、施術を受けるクリニックの技術によっても影響を受けます。特に、夏前に施術を行うことで、最も汗をかきやすい時期を快適に過ごすことができるため、多くの人がこの時期に施術を選ぶ傾向があります。効果が持続する間は、日常生活においても自信を持って過ごせるようになります。
脇ボトックスの効果は一時的なものであり、持続させるためには定期的な施術が必要です。多くの患者は、効果が切れる前に再度施術を受けることで、快適な状態を維持しています。特に、効果が薄れてくると感じた際には、早めにクリニックに相談し、次回の施術を計画すると良いでしょう。
施術間隔については、脇ボトックスの効果が切れる前に再度施術を受けることが推奨されます。一般的には、4ヶ月から6ヶ月ごとに施術を行うことで、効果を持続させることができます。特に、汗をかきやすい季節や重要なイベントの前に施術を受けることで、より快適に過ごすことができるでしょう。定期的な施術を行うことで、効果の持続性が高まり、日常生活の質を向上させることが期待できます。
施術の流れ
脇ボトックスの施術は、非常に短時間で完了するのが大きな特徴です。通常、施術は5~10分程度で行われ、患者は施術後すぐに日常生活に戻ることができます。特にお仕事などで忙しい方には、仕事の合間や休日を利用して気軽に受けることができます。さらに、施術は片側の脇に対して約15~20箇所に注射を行うため、効率的に汗腺を抑制することができます。そして、患者は長時間の待機や大がかりな準備を必要とせず、ストレスなく治療を受けることができます。
施術中の痛みを軽減するために、脇ボトックスでは麻酔クリームの使用や冷却を施します。注射時の不快感を最小限に抑えることができ、痛みに敏感な方でも安心して施術を受けることができます。麻酔クリームは施術の30分前に塗布され、冷却は施術直前に行われるため、患者はリラックスした状態で治療に臨むことができます。
脇ボトックスの施術後は、特別なケアがほとんど必要ないため、患者にとって非常に便利です。施術後、軽い腫れや赤みが見られることがありますが、通常は数時間以内に収まります。患者はその日のうちにシャワーや入浴を行うことができ、普段通りの生活を続けることができます。このように、脇ボトックスは手軽でありながら効果的な治療法として、多くの人々に支持されています。特に、忙しい生活を送る方にとって、施術後の負担が少ないことは大きな魅力です。
保険適用について
脇ボトックスが保険適用となるのは、「重度の原発性腋窩多汗症」と診断された場合に限られます。この疾患は、特別な原因がないにもかかわらず、日常生活に支障をきたすほどの多量の脇汗が出る状態を指します。保険適用の基準には、発汗が6ヵ月以上続いていることや、初めての症状が25歳以下であることなどが含まれます。
脇ボトックス治療を受けるためには、特定の診断基準を満たす必要があります。具体的には、原因不明の過剰な局所性発汗が6ヵ月以上続いていることが求められ、さらに6つの基準のうち2つ以上を満たすことが必要です。これにより、患者は適切な治療を受ける資格があると判断されます。
保険適用により、脇ボトックス治療を受ける患者の経済的負担が大幅に軽減されます。具体的には、保険適用の患者は治療費が約30,000円前後で済むため、自己負担が少なく、より多くの人々がこの治療を受けやすくなります。そして、脇汗に悩む患者は、経済的な負担を軽減して治療を受けることができます。
メリット・デメリット
●メリット
多汗症の改善:過剰な発汗を大幅に減少させることができます。
体臭の軽減:汗の量が減ることで、体臭も軽減されます。
衣服の汚れ防止:汗じみや黄ばみなどの衣服の汚れを防ぐことができます。
傷口が残らない:注射のみで施術できるため、傷跡を残すことなく治療できます。
効果の持続性:効果は通常3〜6ヶ月程度持続するため、頻繁な処置が不要です。
●デメリット
一時的な痛み:注射時に軽度の痛みを感じる可能性があります。
副作用のリスク:まれに、筋力低下や注射部位の腫れなどの副作用が起こる可能性があります。
コスト:定期的な処置には費用がかかります。
効果の個人差:個人によって効果の程度や持続期間に差があります。
完全な発汗停止ではない:発汗を完全に止めるわけではなく、他の部位での代償性発汗が起こる可能性があります
リスクについて
脇ボトックスの施術において、注射時にある程度の痛みは避けられません。注射針が皮膚に刺さる際、特に敏感な部位である脇の下では、チクッとした痛みを感じることがあります。この痛みの程度は個人差があり、痛みに敏感な方は特に強く感じることがあります。た必要に応じて麻酔を使用することで施術中の痛みを軽減することが可能です。
施術後の副作用として、腫れや赤み、内出血が挙げられます。これらの症状は通常一時的であり、数時間から数日内に自然に回復しますが、施術を受けた部位の経過を観察することが大切です。特に内出血は、注射針が血管に触れることで発生することがあり、見た目には気になるかもしれませんが、通常は数日で消失します。施術後のケアとして、冷却や安静を心がけると良いでしょう。
脇ボトックスの効果は、施術後2日から3日で現れ始め、通常4カ月から6カ月の間持続します。しかし、この効果は永続的ではなく、時間の経過とともに徐々に薄れていきます。したがって、持続的な効果を望む場合は、定期的な施術が必要です。特に、汗をかきやすい季節が近づく前に施術を行うことで、快適に過ごすことができるでしょう。
脇ボトックスを繰り返し施術することで、体内にボトックスに対する抗体が形成される可能性があります。この抗体形成は、施術の効果を薄れさせる要因となるため、注意が必要です。特に、施術の頻度や使用する薬剤の種類、注入量に気を配ることが大切です。信頼できるクリニックで、適切な間隔を空けて施術を受けることで、抗体形成のリスクを軽減することができます。
副作用について
主な副作用
赤みや腫れ: 注射部位に一時的な赤みや腫れが生じることがあります。
内出血: 注射による内出血が起こることがありますが、通常は数日で治まります。
頭痛: 一部の人では頭痛が発生することがあります12。
筋肉痛や倦怠感: 注射後に筋肉痛や倦怠感を感じることがありますが、これも一時的なものです。
稀な副作用:
アレルギー反応: 非常に稀ですが、ボトックスに対するアレルギー反応が起こることがあります。
感染症: 注射部位が感染するリスクがありますが、適切な衛生管理を行うことで防ぐことができます。
対処法
冷却: 赤みや腫れを軽減するために、注射部位を冷やすことが有効です。
休息: 頭痛や倦怠感がある場合は、十分な休息を取ることが大切です。
良くあるご質問
Q1. 脇ボトックスの施術時間はどれくらいですか?
A. 一般的には15~30分程度で完了します。
Q2. 脇ボトックスの副作用はありますか?
A. 一時的な痛みや腫れ、赤みなどがありますが、通常は数日で治まります。
Q3. 施術後、すぐに効果が現れますか?
A. 効果が現れるまでに数日から一週間程度かかることがあります。
Q4. 脇ボトックスの施術前に準備することはありますか?
A. 特に準備は必要ありませんが、施術前にアルコールの摂取は避けるようにしてください。
Q5. 施術後、すぐに日常生活に戻れますか?
A. はい、施術後すぐに通常の生活に戻ることができます。ただし、激しい運動は避けてください。
Q6. 脇ボトックスはどのようにして汗を抑えるのですか?
A. ボトックスは汗腺の神経伝達をブロックすることで、発汗を抑制します。
Q7. 脇ボトックスを受けられない人はいますか?
A. 妊娠中や授乳中の方、ボツリヌス毒素にアレルギーのある方は施術を受けられません。
Q8. 脇ボトックスの施術後に注意することはありますか?
A. 施術後24時間はサウナや熱いお風呂を避ける、脇を強くこすらないなどの注意が必要です。
料金
- ボトックス治療(アラガン)多汗症 両脇
- 54,780円
- ボトックス治療(ミートックス)多汗症 両脇
- 39,600円
価格はすべて税込表記です。
初診料:2,200円、再診料:1,100円
治療内容によっては、薬代・麻酔代が別途必要です。
当院の治療はすべて自由診療です。(保険適応はございません)